アナコンダvs.殺人クロコダイル         「評価 C」

「U.M.A.」シリーズの舞台であるメイン州のブラック湖。相も変わらず巨大クロコダイルの楽園と化しているこの湖に、「アナコンダ」シリーズでお馴染みのウェクセル社の連中がやってきた。御存知ウェクセル社では「不死の蘭」とアナコンダの分泌物を掛け合わせることで不老不死の薬ができることを突き止めていたものの、ただのアナコンダの体液では人間には有毒なので、アナコンダの遺伝子改造に励んでいた。そこで今回目を付けたのが、ブラック湖のクロコダイルの異様なしぶとさだ。アナコンダとの遺伝子を掛け合わせた新生物・クロカコンダを生み出し、その分泌物を不死の蘭と掛け合わせれば、人間にも効果を発揮する真の不老不死の薬が作れると考えたのだ。早速地元の密猟者の協力を得てクロコダイルを捕獲し、研究設備を積んだ車の中でアナコンダとの交配を行おうとした。しかし大量の麻酔を投与したはずのクロコダイルが突然目を覚まし暴れ出したから大変だ。たちまち車は大爆発。アナコンダが逃走したばかりか、湖を囲む電気フェンスも爆発によって破壊され、クロコダイルたちもフェンスの外へ。かくしてクロコダイルとアナコンダ、近隣住民を巻き込んだ爬虫類最強決定戦の幕が開いた…。

「アナコンダ」シリーズの5作目にして「U.M.A.」シリーズの5作目。アナコンダはパワーバランスを保つため、「4」で見せた不死の蘭による驚異的回復能力は封印。普通のアナコンダとして巻き付け&締め付けが主体となっての参戦だ。でも自慢の締め付けはワニ相手にも存分に猛威を振るい、なんとワニを強い締め付けでバラバラにしてしまうから大したもの。またボス格となるメスの巨大アナコンダは尻尾の一振りでクロコダイルを切断してしまうという圧倒的戦闘力まで披露してくれて、その魅力は決して衰えてはいなかった。対するクロコダイルは数に物を言わせてビキニギャルたちをモリモリ食い殺してくれるが、アナコンダに比べるとどうしても見劣りしてしまう。印象に残る見せ場というと、穴蔵に落ちた男に無数の子ワニが群がる場面や、男女が寝ていたらベッドがいつもより激しく揺れる…と思ったらベッドの下にワニがいた!といったギャグ場面ぐらいだった。両者の激突においても、小さいオスのアナコンダに対してはクロコダイルが善戦するものの、メスのアナコンダには成す術もない状態。おかげで肝心の対決はいまいち見応えに欠けるものとなっていた。


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