ドルフ・ラングレン 処刑鮫       「評価 C」

深い森に囲まれた田舎町の片隅で、ドルフ・ラングレンは娘カーリーを養うために違法な動物取引に加担していた。ところが自宅に警察の捜査が入り、ドルフ・ラングレンは動物を積んだバンに乗って逃走。カーチェイスの末、バンは湖に転落。陸に這い上がったドルフ・ラングレンは保安官メレディスの手によって敢え無く御用となった。それから5年後、カーリーはメレディスの庇護のもと逞しく育っていた。しかし出所したドルフ・ラングレンからの面会要求が。実の娘同然に育ててきたカーリーを犯罪者の手に渡したくないと苦悩するメレディス。とそんな時、湖では事件が発生。野生動物に食われたと思しき死体が相次いで発見された。警察はクマによるものと判断したが、真相は違った。ドルフ・ラングレンの水没したバンに積まれていた、淡水でも生息できるオオメジロザメ。そいつが2匹の子ザメを伴って活動を開始したのだ。サメの姿を目の当たりにしたメレディスは、海洋学者のピーターと共にサメ退治に乗り出す。一方でドルフ・ラングレンもまた、5年前の取引相手だったギャングに命じられ、サメの捕獲に乗り出していた…。

人間核弾頭ドルフ・ラングレン製作総指揮によるサメ映画。オオメジロザメは円らな瞳がチャーミングではあるものの如何せんVFXが拙くてサメと人間の絡む場面は僅少。襲撃場面で目を引くところと言えばパラセーリング中に片足を喰いちぎられて血のシャワーが降り注ぐ場面ぐらいで、サメの活躍を期待しているととんだ肩透かしを食らわされてしまう。
そんな本作の見どころは、何と言ってもドルフ・ラングレンとサメが水中で肉弾戦を繰り広げるクライマックスにある。不死身のドルフは水中でも強かった。愛する娘を守るためにサメの前に身を投げ出すドルフ!鼻っ柱にキック!頭を掴んで猛然とパンチの嵐!先述の通り映像的には拙いし画面が暗いのが残念ではあるが、ドルフ・ラングレンがサメと本気で格闘を繰り広げる光景はそれだけでインパクト抜群。いやはや物凄いものを見てしまった。


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