メガ・シャーク vs メカ・シャーク      「評価 C」

メガ・シャークがまたしても出現!エジプト沖に運ばれてきた氷山。その中に閉じ込められていたメガ・シャークが、氷が割れると同時に甦ったのだ!たちまちメガ・シャークは海を荒らし回り、暖流に乗って世界中の海を回遊しながら無数の船や石油リグを破壊。甚大な被害をもたらした。この非常事態に国連軍は、開発中のサメ型潜水艦メカ・シャークを出撃させることを決断。強力な魚雷を搭載し、電気ショックも使えるメカ・シャークは、2体の大王イカをも難なく追い払える実力を有していた。かくしてパイロットのロージーとその夫ジャックは、メカ・シャークと共に国連の艦隊と共同戦線を張ってメガ・シャーク討伐に乗り出す。しかし大王イカよりも遥かに強いメガ・シャーク、国連軍の襲撃を巨大な体躯と機動力で幾度も返り討ちにしていった。やがてメガ・シャークが産卵のためシドニー沖に向かっていることを突き止めたロージーたちは、先回りして迎え撃つことに。だが取っ組み合いの果てにメカ・シャークが陸上に投げ出された時、最悪の事態が発生した。自動操縦モードに切り替わったメカ・シャークは人間を敵と判断。キャタピラーで走行しながらシドニーの街を破壊し始めた…。

数あるサメ映画のサメの中でも圧倒的な巨体で度肝を抜くメガ・シャークの諸国転戦シリーズ第3弾。今回もメガ・シャークは登場するなり船を吹っ飛ばしてスフィンクスの頭を破壊する素晴らしいアピールを見せてくれる。そのお相手となるのがメカニコングやメカゴジラのような主役と同型のメカ怪獣メカ・シャークだ。先述の通り魚雷と電気ショックを武器とするが、やはり人間が操縦するためかこれまでの歴代ライバルに比べると実力では一歩譲る印象。魚雷は簡単に弾かれるし電気ショックも露払い程度。終盤までマトモなダメージを与えられなかったのだ。そして後半は暴走して人類の脅威となるわけだが、キャタピラーでノロノロ動くだけであまり恐怖感がないのが困りもの。ライバルとしてはあまりにも役者不足感が目立つ奴だった。また本作、主人公のロージーては娘オリヴィアが病死したショックでアル中になるという過去エピソードが出てくるものの、トラウマを克服するドラマも弱く、ただ行方不明の女の子を探すことに躍起になる動機づけ以上の必然性が見られないのも難。
でもこの映画、これまでのシリーズ作品に比べて大きく改善された点があった。それはズバリ水中戦だ。メカ・シャークとメガ・シャークの闘いは前2作の水中戦に比べると格段に見やすくなっており、攻防が見栄えのするものになっていた。


鮫映画一覧へ
TOP PAGE