港町アミティに、夏が訪れた。ビーチには多くのヤングが押しかけ大盛況。そんなある日の夜、水着ギャルのキャシーはナンパ男と愛し合った後、1人で真夜中の海へと入っていった。ところがそこへ、全長7.5メートル以上はある人喰いザメが出現。彼女を丸呑みにすると、沖へと泳ぎ去っていった。
翌日、キャシーが行方不明になったということで、マーティー巡査は捜索活動を行っていた。浜辺には彼女の所持していたアクセサリーが散らばっており、金品目的の人間による犯行の線は薄い。ならばサメが出たのではないかと考え、マーティーは「安全が確認できるまでビーチを閉鎖するべき」と市長に訴えた。しかし証拠もないのに折角の稼ぎ時を潰されてはかなわんと、市長は彼の主張を門前払い。そこでマーティーは万が一の事態に備え、自らビーチを監視することにした。強い日差しの中、根気強く監視を続けるマーティー。そして遂に、奴は姿を現した。フロートマットに寝そべり海上を漂っていた水着ギャルの真下から、巨大なサメが口を開けて登場。一瞬でギャルを飲み込み、ビーチはパニックに陥った。
この事件は当然市長の耳にも届き、市長は対策として海洋生物学者のフーパー博士を呼び寄せた。更にサメ退治の専門家クイントを1万ドルで雇い、フーパーとマーティーと3人でサメ退治をするように依頼した。後日、彼らは船に乗って海に繰り出した。餌でサメを誘き寄せ、毒を仕込んだ水中銃で仕留める作戦だ。ところがサメは思いのほか凶暴で、1人また1人と海中に消えていく。残されたマーティーは最後の策として、サメに酸素ボンベを咥えさせ、それを撃つことで仕留めようとした…。
強烈すぎる邦題に溢れる才能の無駄遣いを感じて止まない、「ジョーズ」のパロディAV。DVDの解説文には「死体を調べたところサメにレイプされたことが判明」という旨が書かれており、もしや凄い獣姦プレイが拝めるのでは、と夢を大きく膨らませた。しかし実際は獣姦どころか死体も血も画面に出ないベリーソフトな内容で、やはり期待は無惨にも打ち砕かれる結果となった。ストーリーは「ジョーズ」をそのまんまなぞっており、元々水着の若者たちがキャーキャー騒ぐ舞台設定なので、前半のうちは情交シーンへの入り方も比較的自然に感じられた。だが後半になると水着ヤングの出番がなくなる。そこで市長やフーパーを女性にすることでエロシーンの量を稼ぐという手に出ているものの、シチュエーションの自然さが無くなったことで、行為への入り方に明らかな無理が生じていた。またサメの襲撃シーンは、先述のとおり全く血が流れない仕様なので丸呑みばかりで鮮烈さに欠ける。でもこの映画、フーパーやクイントがサメにやられた傷やロバに噛まれた傷を自慢していたのに、裸になった途端にそれらの傷が綺麗さっぱりなくなっているテキトーさ加減には笑ってしまった。