キャプテン・ハメリカ           「評価 D」

大戦中、レッドスカルとの死闘の果てに氷漬けとなったキャプテン・アメリカことロジャース。そして現代、彼の肉体はSHIELDによって保護され、研究施設で治療を施されて蘇生。超人兵士計画の担当者ブルースから70年間眠っていた旨を知らされショックを受けるが、かつての恋人の姪シャロン・カーターの存在によって立ち直ると、ニック・フューリーの指揮下で再びアメリカを守ることを決意した。だがその頃、宿敵レッドスカルも現代に蘇っていた。奴は秘密結社ハイドラと共にアメリカ裏社会で暗躍し、共和党に取り入ることで憎きアメリカを支配しようと目論んでいた。ハイドラの軍用ヘリがSHIELD本部を襲い、負傷した仲間の姿を目の当たりにしたロジャースは、シャロンと共にハイドラのアジトに突入。レッドスカルの猛攻をかわしながら、見事ハイドラの指導者ヴァイパーを打倒した。ところが、ハイドラにはまだ隠し玉があった。彼らは核弾頭を隠し持っており、レッドスカルがそれを使って市街地を吹き飛ばそうとしていたのだ。ブルースの恋人ベティーの証言からその事実を知ったロジャースとシャロンは、アメリカの平和を守るため、レッドスカルのもとへ急いだ…。

「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」のパロディAVである本作。SHIELDの面々が登場する一方、ストーリーは現代に蘇ったキャップとレッドスカルが激突するというもので、大戦時代の場面はごく僅かな回想映像のみ。なので全体的な内容はどちらかと言うと、「キャプテン・アメリカ 卍帝国の野望」に近いものとなっていた。
そんな本作で特筆すべき点は、AVなのにきちんと公共の場所で屋外ロケをしているところだ。大抵のパロディAVでは屋内セットだけで全て撮ってしまうというのに、本作は市街地や廃車置場などで撮影した割と長めのシーンを挿し込んでいる。他のシーンで淫靡にハメハメしていたロジャースがバイクに乗って市街地を走る場面は、まさに衝撃的と言うしかなかった。でも情事シーンに関しては、ブルースが変身しないとか、シャロンがキャプテン・アメリカの盾に乗っかるとか、ヒーローの個性を大事にしていない感じがして、あまり楽しむことができなかった。


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