地底からの侵略 人類vsエイリアン          「評価 D」

プロフェットヒルズの町で、妻子と共に平和な生活を送っていたダニー。しかしある晩、家の庭から醜悪な怪人の群れが出現。妻を惨殺し、子どもたちを地底へと連れ去っていった。それから5年後、ダニーは地底人の研究をしているハワード・フィリップス博士と知り合い、奴らがかつて地上を征服していたエイリアンであることを突き止めた。このままでは、再びプロフェットヒルズの町に地底人が出現するかもしれない。そこでダニーは、未だこの町に暮らしている義理の妹ケリーとその娘ヘイリーを町の外に連れ出すため、5年ぶりに故郷の町に戻ってきた。ところがそれを知った市長は、ダニーが変なことを言って町のイメージを悪くすることを危惧。保安官に命じて彼を拘束させ、ケリーたちから引き離した。だがその日の夜、恐れていた事態が発生した。5年前を遥かに凌ぐ数のエイリアンが、地の底より出現。町中の人間を無差別に襲い始めたのである…。

凶悪な地底人たちが田舎町を恐怖に陥れるモンスターパニック。地底人は「チャド」を彷彿とさせるビジュアルで、壁を這い回る異形ぶりや、首をはねとばす残虐性を見せてくれる。しかし光のある場所で活動できないのが完全にネックとなっており、闇の中でゴソゴソするばかりで何をやっているか分からないシーンが多く、その魅力を存分に発揮していたとは言い難い。死ぬときに緑色の光を発して消滅するのも、非常に安っぽくてイマイチな感じだ。ストーリーも平凡な上に突っ込み所が満載。5年もの間、大事になるような事件が発生していなかったのに、ダニーが来た日の晩に地底人が大攻勢を仕掛けてくるのは出来すぎだろう。地底人と戦っているのに、地底人から身を隠して町の外に出るために下水道を進むのは愚かにもほどがある。ラストも煮え切らず、どうにも評価できない作品だ。


TOP PAGE