侵略決戦 エイリアン・パニック         「評価 C」

クリスたち若者グループは、ボートで海に繰り出し、休日をエンジョイすることにした。しかし灯台の近くを通りかかったところで、巨大な隕石が上空を通過した。と同時に天気が荒れ始め、ボートのエンジンも停止。せっかくの休日は散々になってしまった。クリスたちは救難信号を出したところ、灯台守のロイが信号をキャッチし、彼らを救出してくれた。ロイの家で濡れた体を乾かす一行。だが休日のトラブルは、これだけではなかった。隕石には地球を侵略しに来たエイリアンが乗っており、地上の人類を次々と抹殺していたのだ。クリスたちはロイと協力してエイリアンを迎え撃つが、エイリアンには人間を洗脳する能力があり、友人たちが次々とエイリアンの下僕になっていく。やがて業を煮やしたクリスたちは、灯台に洗脳された友人を誘い込み、爆破することで事態を収拾しようした…。

海辺で若者たちがエイリアンと戦う、SFモンスターパニック。あのエネルギッシュな怪作「ライカン」のリチャード・J・ルーカス製作総指揮&アンドリュー・ゲルンハルト製作ということで、さぞや奇抜な内容なんだろうなあ…と期待していたが、本作は演出もストーリーも極めてオーソドックスな作りでガックリ。何が起こっているか分かりにくい暗闇の中、全身像がよく見えないエイリアンから若者たちが逃げ回る展開が延々と続く。クリスの飄々とした性格がパニック映画の主人公としては珍しいぐらいで、取り立てて見所もなく、平凡な内容だった。しかしこの映画、ラストで度肝を抜かれた。オチ自体はよくあるモノだが、それまで人間が10人未満しか出てこなかったのに、そこだけエキストラを大量動員して撮影しているから衝撃性はひとしお。見せ場というものを心得ている、実にナイスなラストだった。


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