恐怖!蛇地獄              「評価 D」
アメリカの砂漠地帯で、大量発生したガラガラヘビによって人が殺される事件が続発した。見かねた保安官事務所は、大学でヘビの研究をしているサム・パーキンス博士と、美人カメラマンのアンに、事件の調査を依頼。しかしサムが言うには、ガラガラヘビは本来大人しい気質であり、人を襲うようなことは滅多にないらしい。ガラガラヘビが凶暴化したのには、何か理由があるに違いない。やがてサムは、事件が全て陸軍基地の周りで起きていることに目をつけた。さっそく基地に行って事情聴取をしたところ、基地の責任者であるストラウブ大佐は明らかに何かを隠している様子だった。実はストラウブは、新しい神経ガスCT3の開発を秘密裏に進めていた。彼はその性能をテストするため、砂漠地帯の坑道に、ガスを発生させる箱を設置。するとガスを吸ったガラガラヘビが発狂し、人間を襲うようになったのである…。
パニック映画ブーム真っ盛りの1976年に製作された蛇映画。ヘビに襲われるシーンは、人間とヘビが直接絡むカットこそあれど、基本的には人間の叫ぶ顔と這うヘビとを交互に写すだけで単調極まりない出来だ。クライマックスの対決も実に呆気ない感じで終了し、何とも盛り上がりに乏しかった。また脚本も脚本で、主人公のサムとアンは事あるごとにウーマン・リブの談義に花を咲かせる。大して面白くもない会話を長々と聞かされるのは苦痛でしかなく、映画の退屈さに拍車をかけていた。でも唯一、風呂の排水溝から蛇がにょろにょろ出てくるカットだけは、「スクワーム」のゴカイシャワーに通じるエグさが感じられて好印象だった。
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