姦幻道士 どっきん!キョンシー危険な情事!      「評価 D」
山間の河川敷で、3人のヌードモデルの写真撮影が行われた。途中、尿意を催したモデルの1人は、草むらに入って用を足した。そこが古い墓のすぐ近くだとも知らずに…。さてその日の晩、ヌードモデルのセクシーな姿に辛抱たまらなくなったカメラマンたちが、彼女を縛り上げてホテルの外に連れ出した。深い森の中、彼女があわやレイプされんとしたその時、木々の奥からキョンシーが登場。卑劣なカメラマンたちを追い払ってくれた。何でもこのキョンシー、死者として墓の中にいたところ、美女の放尿現場を目撃できた幸せのあまり、現世で動けるようになったらしい。そのお礼として自分を助けてくれたと知った彼女は、この礼儀正しいキョンシーとセックスすることにした。真夜中の森で2人は激しく愛を確かめ合おうとしたが、現世ではキョンシーは思うままに動けないため、どうにも調子が悪い。死後の世界でならばキョンシーも自在に動けるとの話なので、2人は一旦別れ、次の日の晩に、一緒に死後の世界に行って改めてセックスしようと約束した。翌日の晩、彼女は同僚のヌードモデル2人を伴って、森の中にやってきた。するとキョンシーも空気を読んでか、お仲間2人を伴って参上。早速キョンシーたちは術を用いて、彼女たちを死後の世界へと連れて行った。死後の世界では多くの死人たちが交わりあっており、彼らもまた、それぞれの相手と存分にセックスを楽しもうとした。ところがキョンシーを恐れたモデルの1人が、体に魔よけの呪文を書いていたから大変だ。彼女の相手をするはずだったキョンシーは、呪文を見るなりたまらず退散してしまった。とそこへ現れたのが、一行の情事を覗き見していたドラキュラ伯爵。呪文の通用しない彼は、すかさずモデルを押し倒し、逃げたキョンシーの代わりに情交に励むのだった。他のカップルも、ラブホテルで、監獄で、各々愛欲を貪り合う。そして絶頂を迎えた瞬間、モデル3人は意識を失った。気がつくとそこは、撮影の行われた河川敷。セックスの最中だったので何一つ身に纏っておらず、慌てふためくモデルたちだった…。
美女とキョンシーが愛し合う様を、明るく楽しく描き出した死姦コメディ。生者と死者の中間であるキョンシーは現世で自在に動けない都合上、ことセックスにおいてはマグロ同然だ。そのためモデルとキョンシーの初セックス場面では、何とかお互いの負担にならないような体位にしようと試行錯誤する2人の姿が描かれており、非常に微笑ましく感じられた。ところがその後、セックスの舞台が死後の世界に移ってしまうのはどうかと思った。死後の世界ではキョンシーたちが自由な体位でセックスできるため、本作の後半部分は普通のポルノ映画と大して変わらない内容になり、「キョンシーとのセックス」というセールスポイントが大いに薄らいでいたのである。何故かキョンシー映画にドラキュラ伯爵が出てくるハチャメチャ具合や、「私の名前は崔鳳梧。母親が梧桐に鳳凰が止まる夢を見たから鳳梧というんだ」「じゃあ巴蕉(バナナ)に鶏が止まっている夢を見たら──」「崔鶏巴(オマンコ)だ!」といったお下品な掛け合いはそこそこ楽しめるが、ポルノ映画としては凡作な印象だった。
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