ターミネーターズ 「評価 D」
アンドロイド"TRシリーズ”が、労働力として世界中に普及している未来。エリソン宇宙基地に、最新型アンドロイドTR5が運び込まれてきた。ところがその時、基地内のTRたちは突然人間たちを襲いだした。テロリストがTRのプログラムを書き換えたのである。更に連動して、地球上のTRたちまで人類に対する攻撃を開始し、世界は大混乱に陥った。そんな中、ウィンストンで保安官をしているリードは、住民たちを連れて安全な場所へ逃げ延びようとしていた。だが逃げる途中、彼はエリソン宇宙基地からやってきたという謎の男と出会う。彼の話によれば、エリソン宇宙基地にある制御装置を壊せばTRたちの動きは止まるらしい。そこでリードたちは世界を救うため、謎の男と共に宇宙へ飛び立つことにした…。
「メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス」のポール・ベイルズ&デヴィッド・マイケル・ラットによる、「ターミネーター4」の便乗映画。黒いタンクトップを着たタフガイのTRたちが大挙して人類を襲う、ゲイならば鼻血を流して卒倒しそうな未来図が描かれている。本作ではそんなTRたちとの戦いが、地上、宇宙空間、宇宙基地内部と多様な舞台で展開されるものの、全体を通してTRたちが弱すぎるせいで、肝心のアクションシーンの魅力に欠けていたのが残念なところ。終盤に出てくる親玉TRは金属の骨格がモロに本家ターミネーターを彷彿とさせ「おっ」と思わせるが、ろくに暴れない内に物凄くアッサリした倒され方をして腰砕け。最後の終わり方も「こんなんでいいのかよ」と言いたくなるほどに尻すぼみで、欲求不満ばかりが残る映画だった。
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