エイリアン FROM L.A. 地底王国アトランティス 「評価 C」
ワンダ・サクヌッセムは地味なカリフォルニア娘。彼女はある日、探検家の父親が地底遺跡を調査中に消息を絶ったとの報せを受け、父を追ってアフリカへ向かった。しかし当の遺跡を調べていたら、彼女も運悪く穴に落ちて奈落の底へ。そして意識を取り戻すと、彼女は幻の地底王国アトランティスにいた。アトランティスの住民たちからエイリアンとして扱われながらも、たまたま知り合った採掘屋グーテムと共に父親の行方を追うワンダ。すると彼女の父親は、アトランティス侵略のためのスパイと見なされ、政府に捕えられていることが判明した。ワンダは悪党たちの魔の手をかいくぐりながら、何とか父親を救出しようとするが…。
「地底帝国の謎」と同様、ジュール・ベルヌの「地底旅行」を現代風にアレンジしたSF冒険映画。「地底王国の謎」がそうであったように、本作もまた独自の発達を遂げた国家が支配する地底都市を舞台にしている。でも本作は「父親を助け出す」という旅の目的や「引っ込み思案な少女の成長」というテーマが明確に据えられていた。ストーリーもきっちりまとまっているし、終始支離滅裂な展開だった「地底帝国の謎」よりも、遥かに楽しく見ることができたのである。ただ、地底都市でワンダが遭遇するピンチというのが、「悪人に誘拐される」とか「マフィアによって売られそうになる」とか、異世界を舞台にした冒険である必然性が全く見出せないものばかりだったのは何とかして欲しかった。
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