ガーゴイル・トゥルーパーズ 「評価 C」
1944年12月。ヨーロッパの基地に滞在していたガス率いる米軍部隊に、新たな指令が下された。ドイツとベルギーの国境に位置する古城でナチスの将校たちが何かを行っているようだから、それを調べてこいというのだ。早速ガスたちは戦闘機に乗り込み、現地へと向かった。だがいよいよ古城に近づいた頃、突如空の向こうからガーゴイルの大群が現れ、ガスたちの戦闘機に襲い掛かってきた。古城には数百年前に異教徒達が呼び寄せたガーゴイルの王“ヴォールトーン”と、その手下のガーゴイルたちが封印されており、それをナチスドイツが兵器として利用するべく蘇らせたのである。高速で飛び回るガーゴイルに戦闘機は成すすべもなく破壊され、ガスたちは落下傘で地上に逃れた。そして彼らはガーゴイルに詳しい地元住民の話から、ヴォールトーンを封印すれば他のガーゴイルたちも動かなくなるということ、ヴォールトーンの封印には神聖な力を宿した伝説の槍が必要だということを知り、槍を求めて敵地を移動することとなった…。
「フロム デプス」「ドラゴンストーム」のT・J・サカセガワ製作総指揮によるミリタリー・モンスター映画。本作に出てくるガーゴイルは、生物らしさと石像らしさの両方を兼ね備えたデザインが秀逸。戦闘機との空中戦では次々と戦闘機に飛びついて翼を破壊する様子がスピーディーな演出で描かれており、空を飛ぶ怪物として十分な魅力を発揮していた。また本作はドイツ軍との戦闘シーンも充実していて、おとりを使って敵戦闘機の注意を引き寄せて迫撃砲で撃墜する場面などは非常に見応えがあり、戦争アクション映画としても楽しむことができる。ただ、クライマックスの戦いでかなり偶然に頼った作戦が使われており、そのせいで大きく盛り上がりに欠けていたのは難点だった。
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