ブリザード・エッジ 「評価 D」
サンディたち7人の老若男女が乗り合わせた飛行機が、雪山に不時着した。彼女らは救援が来るまで近くの山小屋に滞在することにしたが、この山小屋、何処からともなく赤ん坊の泣き声のような音が聞こえてくるなど、非常に怪しい雰囲気が漂っていた。それでも小屋を離れるわけにはいかないので、一行は警戒しながらも滞在を続ける。だがそんな彼らに、とうとうヤツらは牙を剥いた。この小屋を根城として棲息している、おぞましい外見の巨大昆虫たちが…!
雪山にやってきた人間が山小屋に潜む怪生物と戦う、「アベレーション」を彷彿とさせるコンセプトのモンスターパニック映画。しかし幾ら似たようなコンセプトであっても、本作の出来は「アベレーション」に遠く及ばなかった。雪山の場面はスタジオで撮影した人物たちに雪山の風景を合成しただけなのが丸分かりな代物だし、CGで描かれた巨大昆虫たちは質感が皆無な上に遠近法が無茶苦茶で画面から浮いているし、やたらとベッドシーンが出てきて作品進行を妨げるのも難点だ。長い舌を駆使して相手を絞め殺したり身体を貫いたりする巨大昆虫のアクションは面白かったが、それ以外は取り立てて評価するところのない作品である。
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