デス・サファリ サバンナの悪夢  「評価 C」
建築家のトムは、娘ジェスと再婚相手のエイミー、そして彼女の息子デヴィッドを、仕事先のサバンナへと招待した。サバンナの観光をしながら新しい家族に馴染んでもらおうという心積もりだったが、ジェスはなかなかエイミーに打ち解けてくれなかった。そして翌朝、トムは仕事があったため、ジェスたち3人をガイドのブライアンに任せ、車でサバンナ見物に行かせることにした。相変わらずジェスはエイミーたちに心を開いてれなかったが、デヴィッドが用を足すために車の外に出た時、事件は起こった。草むらの陰に身を潜めていたライオンが、デヴィッドの前に姿を現したのだ。ブライアンはすぐさま銃を構え、デヴィッドを車に戻らせたが、その直後にライオンはブライアンに襲いかかり、彼は無残にも食い殺されてしまった。サバンナのど真ん中で、ガイドを失った3人。車のキーはブライアンが持っていたため、車内に籠城して助けを待つことにした。一方トムは家族がいつまでも帰ってこないことから異変を察し、猛獣ハンターのクロフォードと共に捜索に出かけた…。
ライオンの群れに囲まれた絶望的状況から助かる方法を模索する、「マン・ハンティング 人間狩り」の自動車版と言うべき内容のアニマル・パニック映画。車内に籠城した3人の奮闘が延々と綴られていくのだが、ブライアンの落としたキーを拾おうと車の外に出たり、密猟者の協力で遠くの川に向かったりと、スリリングな見せ場が豊富に用意されていたので退屈しない仕上がりになっていた。特に危険が去ったわけではないのに強引にラストを迎えてしまうのは不満だったが、人間がライオンやハイエナに喰い散らかされる様子は徹底的にグロテスクに描写されているし、「マン・ハンティング〜」が楽しめたのならば本作もきっと楽しめるだろう。
それにしてもジェスたちが籠城する車はシマウマ柄のペイントがされていたが、ペイントした人間は何故そんな猛獣に襲われやすそうな模様にしたのだろうか。サバンナには謎が多い。
TOP PAGE