ラプター       「評価 C」
タイの湿地帯で動物園を経営する男、ジャック。彼の動物園はゾウやワニのショーを目玉とし、観光客から人気を集めていた。けれどもジャックが税金を払っていなかった上、土地を奪い取ろうとする市長コンソンからの妨害工作も受け、今にも閉園しそうな状態だった。とそんな中、近くの海ではワニに人が食われる事件が続発した。それを知ったコンソンはこれ幸いにと事件を動物園のせいに仕立て上げ、ジャックを執拗に責め立てる。ジャックは己の無実を晴らすため、動物福祉局のイヴリン、ワニ退治の専門家ホーキンスらと協力し、ワニたちの巣窟を叩くことにした…。
2007〜2008年初頭において立て続けにリリースされたワニ映画群の一本。動物園の危機は半ばなし崩し的に解決し、悪役達は勝手に死亡していき、ラストも消化不良に終了と、ストーリーでは若干首を傾げるところもあったが、ワニが繰り出す残虐プレイには目を見張るものがあった。前半部分で早くも女子供にも容赦なく襲い掛かる鬼畜ぶりを見せたかと思えば、その後も凄惨な攻撃は続く。中でもコンソン邸のプールを襲撃する場面は、血糊の量といい、もがき続ける手を映し続ける演出といい、何とも惨たらしい。身体のパーツが断面を剥き出しにした状態で水面上に散らばっていたのも、嫌らしさを倍化させておりグッドだ。ワニの襲撃シーンの嫌らしさにおいては、先述の映画群の中でも抜きん出ている作品だった。
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