スケルトンライダー     「評価 C」
アリゾナ州の田舎町では、企業によるリゾート地建設に対し、現地に古くから住んでいたカトナ族たちが反対運動を行っていた。そんなある日のこと、工事現場にて奇妙な斧が発掘された。工員たちがそれを掘り起こしてみたところ、地中から突如として骸骨の怪物が現れた。カトナ族の言い伝えに出てくる凶悪な魔物ボーンイーターが、封印を解かれ蘇ってきたのである。ボーンイーターは触れた者を瞬時に消滅させてしまう恐るべき特性を持っており、町の住民たちを次々と塵に変えていく。その存在を知った保安官エバンスは、ボーンイーターを再び斧に封印しようとするが…。
太古の怪物が殺伐とした田舎町を地獄に突き落とす、痛快モンスター映画。ボーンイーターは頭や肋骨が変形している異形の骸骨人間といった佇まいで、「スケルトンライダー」の邦題が示すとおりに砂の馬に跨って獲物を追い回す。そして何より特筆すべきは、「触った者を消滅させる」という強力すぎる能力が作中で遺憾なく発揮されている点だろう。ボーンイーターは基本的に不死身なものだから、接近されたらまず助からない。たとえ遠くへ逃げても、ボーンイーターは自分の骨をブーメランのように投げつけ、あるいは息を吹きかけ、相手をいとも容易く消滅させてしまうのだ。あまりに強すぎるためにクライマックスの対決では相手とまともに戦わせるわけにもいかず、物凄く呆気なく終了したのは腰砕けだったが、ボーンイーターの最強ぶりは見ていて楽しい映画だった。
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