プレデターソルジャー 「評価 B」
退役してアフリカで暮らしていたピーターのもとに、軍から仕事の依頼が舞い込んできた。ジャングルの奥にある基地が反乱軍に占拠されたので、それを掃討する隊を指揮して欲しいというのだ。初めは引き受ける気などさらさら無かったピーターだが、行方不明になった先発隊の隊長が憎き弟のジェームズと知り、勇んで行くことを決意した。ところがいざ現場に赴くと、そこに待ち受けていたのは反乱軍などではなかった。無数の触手を生やした甲殻生物が、ハイテク兵器で武装したトカゲ宇宙人が、ピーター達の前に姿を現したのである…。
「MAGMA」のイアン・ギルモア監督によるSFアクション映画。トカゲ宇宙人は醜悪な素顔(と言っても本家ほどではないが)をマスクで隠しているところといい、レーザーなどのハイテク兵器で身を固めているところといい、邦題どおりにかなり「プレデター」を意識したキャラクターだ。また甲殻生物の方は、触手から人間の体液を吸ってミイラにする特技を持っているものの、TVムービーの辛さか全体像が画面に映ることが滅多に無く、存分に魅力を発揮できているとは言い難い。以上のように本作はクリーチャーの味わいには欠けているのだが、それでもアクション映画としてはなかなかの秀作である。ストーリーが単純明快で主人公達の活躍に痛快性があり、また全編がハイテンポな演出と登場人物達の粋な掛け合いに彩られているため、ラストまで飽きずに楽しむことができるのだ。
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