アマゾネス2 「評価 D」
中世ヨーロッパのとある小国。狡猾な家臣のアンカリスは国王が亡くなったのをいいことに国の実権を掌握し、あまつさえ王女アセリアまで処刑しようとした。辛うじて城を脱出したアセリアは近くの森へと逃げ込み、狩りに出かけていた女性ジェラに助けられる。ジェラは近隣の森にひっそりと暮らす女部族・アマゾネスの一員だ。ジェラの手引きによってアマゾネスと協力関係を結んだアセリアは、自分を追って城を抜け出してきた優男オーリンと共に、王国の奪回を企てるが…。
本作はテレンス・ヤング監督の「アマゾネス」とは一切関係がない。アマゾネスはアマゾネスでも「野獣女戦士 アマゾネスクイーン」の続編なんだが、何でこんな邦題になったんだろうか。さてそれはともかくとして、前作「野獣女戦士〜」は女優たちのサービスシーンも多く、主演女優が立ち回りができていたためにアクション面でも見応えがあり、アマゾネス映画の中でもかなり良作の部類に入る作品だった。そして本作は前作とのストーリー的な繋がりは持たないものの、主演女優と製作スタッフがそのまま続投していたため、まあ安心して観ていられるだろうと思っていた。ところが本作、前作に比べてお色気シーンは極端に減っているし、アクションシーンの演出もかなり雑なものになっていたのである。特に酷いのが集団戦の場面で、エキストラたちが一様にノロノロ動くだけで迫力が無い上、戦闘中は男の兵士たちの唸り声や絶叫ばかりが大音量で流れ続け、主役であるはずの女戦士たちの息遣いが全く聞こえてこないという謎の演出が施されており、興醒めなことこの上なかった。アセリアとアマゾネスとのキャットファイトや、手足を縛られた状態で針の山に落とされそうになる拷問など、それなりの見所は確かに用意されているのだが、前作以上の面白さを味わうことはできなかった。
TOP PAGE