リヴァイアサン         「評価 C」
湿地帯に逃げ込んだ二人の脱獄囚を、警官隊が追跡していた。ところが警官隊はホワイト・ロック湖周辺に辿り着いたのを最後に、忽然と姿を消してしまったのである。その後もホワイト・ロック湖では動物や人間が行方を眩ます事件が続発し、保安官のルースは対応に追われていた。そして一向に捜査が進展しない中、保安官の知り合いである動物管理局のデルマーは生物学者のエイブラムソンに目を付ける。エイブラムソンは湖畔に研究所を構え、日々怪しげな遺伝子操作に明け暮れていたのだ。そこでデルマーはエイブラムソンを問い詰めたところ、彼はとんでもない事実を打ち明けた。湖の中には彼の生み出した、凶暴かつ異常成長するウナギが潜んでいることを…。
体長4m以上もある巨大ウナギが人々を襲うモンスターパニック。地面の上を這って進み、木の上に潜んで獲物に頭から齧りつくウナギの活躍は大蛇映画さながらで、倒され方が豪快極まりないものだったのもポイント高い。また食い千切られた箇所から内臓や肋骨を露出させ、しかも人間の動きに併せてウネウネ動くなどグロテスクな描写も頑張っているので、ヘビ映画好きとしては堪らないものがあった。でも一方で、ウナギの大きさがカットによってまちまちだったのは残念だった。人間の肩に噛み付いていたかと思えば、すぐ先のカットでは人間の上半身を丸呑みにしていたりと、同じウナギのはずなのにサイズに差があり、作品の緊迫感を大きく削いでいたのである。それと冒頭で脱獄囚を出した割にはその後の話に殆ど絡んでこず、ストーリー上の意味を見出せなかったのも何だかなあと感じられた。
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