(秘)ナチ強制収容所 白い生贄 「評価 D」
第二次大戦中、ナタリーはソビエトの小さな村で医師として働いていた。ところがある日、進出してきたドイツ軍によって彼女は捕らえられ、収容所送りにされる。そこでも医師として働かされていたナタリーは、更に連合国側のスパイに仕立て上げられ、今度はポーランド国境の城へと送り込まれたのである。その城はナチ将校のための娼館として使われており、冷酷な女将校ヘルガが全てを取り仕切っていた。ナタリーの任務はそこに収容されているイングリッドという女スパイを逃がすか殺すかするというものだったが、やがてナタリーは狡猾なヘルガの罠にまんまとかかってしまい、地下の拷問部屋へと幽閉されたのだ…。
「ナチ第3帝国 悪魔の拷問列車」のジェームズ・ガートナー監督による女囚モノの一本。「捕虜を娼婦にして軍人たちの慰みものにする」というコンセプト自体は女囚映画の定番であって取り立てて目新しくもないが、本作ではその捕虜達が初めから運命をすんなり受け容れており、嫌がる捕虜を無理矢理押し倒すといったレイプ的場面が一切存在しないのが斬新に感じられた。また拷問内容も鞭打ちや水責めといった平凡なものばかりで、拷問で血が出るような描写もない。そのため惨憺とした地獄絵図を求めていると満足できず、一方でストーリーにも説明不足な箇所が目立ち、あまり評価できない作品だった。
TOP PAGE