(秘)ナチス残酷物語 アフリカ拷問収容所「評価 D」
第二次大戦中、ナチスドイツはサハラ砂漠に捕虜収容所を設けていた。そこでは捕虜が家畜同然の扱いを受けており、脱走を企てた者には性器切断という恐ろしい刑が科せられていた。ある時この収容所へ、連合軍の一小隊が送られてくる。彼らは収容所の悲惨な有様に嫌気がさして脱走を敢行するが、その際に人質として連れて行った女軍医が思わぬ食わせ物だったのである…。
「悪魔の陵辱」のアイヴァン・カサンスキーによるマカロニ映画。収容所での拷問は性器切断の他、バケツとブラシで家畜のように体を洗ったり、鞭で打ち据えたりといったものがある。その他にも女囚たちと兵士との乱交パーティーや、Mっ気のある女軍医が部下とSMプレイを繰り広げる場面など、エロスの要素もそこそこ盛り込まれていた。しかしこの映画、肝心の収容所は中盤にしか出てこない。と言うのも本作は戦争映画としての色合いが強く、序盤は連合軍とナチスとの派手な交戦、後半は脱走兵と追っ手との追撃戦が繰り広げられ、収容所の場面はその間の繋ぎ的な役割でしかないのである。しかも本作、ラストの締め方がフィルマーク社のニンジャ映画を髣髴とさせるぐらいのいい加減さで、映画としての出来もさして良いものとは言い難い。戦闘シーンで割と派手な銃撃戦を拝めたのが、せめてもの救いとなっている作品だった。
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