エクスターミネーター2    「評価 D」
今日も今日とてエクスターミネーターことジョンは、ニューヨークのスラム街で悪党狩りを続けていた。老夫婦を容赦なく撃ち殺す下衆な強盗団に対し、火炎放射器で制裁を加えるジョン。一方その頃、ニューヨークの地下では“X”という男が率いる麻薬組織が勢力を伸ばしていた。ふとしたことからジョンを狙い始めた組織は、ジョンの恋人キャロラインに闇討ちをかけて重傷を負わせてしまう。怒りに燃えたジョンは全身武装し、相棒のビージーと共に彼らの取引現場へ押しかけた…。
ベトナム帰りの暗い奴、エクスターミネーターが悪を討つバイオレンス・アクションの続編。今回もジョンの陰険さは健在で、チンピラを清掃車の中に突っ込んで拷問にかけるわ、敵の集団にガソリンを撒いて火炎放射器で一掃するわとやりたい放題。一応「無関係のキャロラインが組織に襲われた」というジョンに対する同情を引く話が挿し込まれていたものの、そのキャロラインが後半全く登場しなくなるため、残忍なジョンに対する印象を変えるまでには至っていないのが辛いところ。そんなだからクライマックスの対決では、鋼鉄のヘルメットを被って武装しているジョンよりも、筋肉質のボディを剥き出しにして応戦するXの方がヒーローに見えてならなかったのだ。
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