アトランティス 7つの海底都市 「評価 A」
考古学者のチャーリーたちは、バミューダ海域に沈んでいるという黄金の像を探していた。潜水艇による探索の果て、像は無事見つかり回収に成功する。しかし突如として現れた大蛸によって彼らの船が襲撃され、大半のクルーは海の底へと引きずりこまれてしまったのだ。そして彼らが意識を取り戻すと、深い海底に沈んだ地アトランティスへと漂着していた。そこは遠い昔に火星からやってきたアトランティス人によって支配された場所で、チャーリーたちは彼らの歓迎を受けて7つの都市を案内される。ところが町の風景を見たとき、彼らは愕然となった。地上の人間たちが奴隷同然の扱いを受けて労働させられていたのだ。アトランティス人は余所から訪れてきた人々をこの地でしか生きられない体に改造しては、奴隷として酷使していたのである…。
「恐竜の島」「地底王国」のケヴィン・コナー監督によるSFアドベンチャー。設定の説明に時間を割かれているせいでアトランティスで繰り広げられる冒険はやや地味な印象だったが、入れ代わり立ち代わり登場しては襲い来る怪物たちの活躍には、それを補って余りあるほどの魅力が感じられた。冒頭の首長竜から大蛸、フジツボ怪獣ザーグ、「殺人魚フライングキラー」みたいなスナッパー・フィッシュ、そして有名なヤスデ怪獣モグダンと、どれもデザインが個性的な上に造形が精巧で見応えがある。中でも特筆すべきは大蛸で、操演による触手の動きは本物さながら。前半でクルー達を海に引きずりこんで出番が終りかと思ったら、クライマックスにも更に活躍の場が用意されていたのは思わぬサプライズだった。
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