パラサイト・デビル      「評価 C」
コムたち学生グループは、ボランティア活動のために小さな田舎町を訪れた。大工仕事を手伝ったりエクササイズを教えたりと町に貢献する学生たちだったが、ある晩ふとしたトラブルから、町外れに隠されていた壺を破壊してしまう。実はその壺には人の生き肝を喰らう悪霊“ポブ”が封印されており、たまたま壺の近くにいた美少女ガーは、解放されたポブに身体を乗っ取られた。ポブはガーの容姿を利用して次々と男を引っ掛けては、彼らの生き肝をえぐりとっていく…。
このタイ映画、筋書きだけを見ると如何にも「スピーシーズ」から着想を得たような安直なホラーっぽいが、いざ見てみるとこれがビックリ。主人公グループの中にオカマがいるわ、人が失神すると「ピヨピヨピヨ…」と大時代的な効果音が鳴るわ、小便を5メートルぐらい噴射するわ、悪霊の弱点がコンドームだわと、これでもかと言う位の古臭く且つ低俗なギャグに溢れた、まるでトロマ映画みたいな内容だったのである。内臓のセットの中をポブの手が進むカットや、奪った生き肝をミキサーにかけるところなど、グロ要素が適度に散りばめられていたのもトロマ的と言える。私はそんなチープな雰囲気が好きなので結構楽しむことができたが、それでも流石にクライマックスの対決が間延びしすぎていていたのは戴けなかった。
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