ジェイソンZ        「評価 D」
だいぶ前から閉鎖されていたスキー場が、ヴァン・アークス建設によって買い取られることになった。そこで土地の下見がてら、社長令嬢のキンバリーが友人達を引き連れてスキー場に遊びに行ったものの、何故か周辺の住民達は余所者である彼らを歓迎しようとしない。どうやら昔、このスキー場ではスノーボーダーたちによる殺人があったらしく、以降住民達は外部の人間を必要以上に警戒するようになったのだ。それでも気にせずに休暇を楽しむキンバリーたちだったが、そんな彼らに謎の殺人鬼の影が忍び寄る…。
「ジェイソンX」に便乗してリリースされただけの、13金シリーズとは無関係なスプラッターホラー。本作に登場する殺人鬼は、動いてるリフトにマフラーを結びつけて首吊り、スキーのストックでカメラ越しに男の眼球を串刺し──といったスキー場という舞台を活かした手口を披露する他、わざわざ殺した死体を保存して生存者達の目の付きやすい場所に並べるなんて陰湿さも兼ね備えていたのが嬉しかった。でもストーリーは凡庸で、序盤は若者達がスノーボードを楽しむ場面がしつこい位に入ってきて一向に話が進まず、いざ殺人が起こってからも何の意外性もない在り来たりな展開が続いてゲンナリさせられた。
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