アマゾネス対ドラゴン 世紀の激突 「評価 B」
御存知、女だらけの武闘派集団アマゾネス。彼女らは持ち前の武力で近隣の村を次々と支配下に置いては、人々から大量の税を取り上げていた。そんな暴政に耐えかねた民衆は、400年以上生きているという不死の聖人ダーマに助けを求める。しかしダーマの正体は、密かに代替わりしているだけの普通の人間だった。それでも民衆の願いを聞いたダーマは気前よくアマゾネスを撃退しようとするものの、敢え無く返り討ちに遭ってしまう。致命傷を負ったダーマは弟子のアロを呼び寄せ、彼を次代ダーマに仕立て上げて息を引き取った。アロは師の遺志を引き継ぎ、黒人のムーグ、東洋人のチャンを仲間に加え、アマゾネスの軍勢に立ち向かう…。
「空手アマゾネス」のアル・ブラッドレイ監督による、クンフー meets アマゾネス映画の第二弾。主役のアロたち三人は性格が個性的であるばかりか、上空20mぐらいジャンプしてしまう身軽なアロ、怪力無双で鋼鉄の肉体を誇るムーグ、刀剣を操りクンフー技術にも長けたチャン──と、戦闘手段にもそれぞれ特徴が付加され、格闘シーンが変化に富んだものになっていた。集団戦においては、アマゾネスの騎兵隊を炎の柵で取り囲む戦術、木製の火炎戦車(といってもタイヤは無く、中の人間が歩いて動かしているのだが)といった兵器など、「これぞ合戦の醍醐味」といった要素をふんだんに取り入れて映画を盛り上げる。またストーリー面では、オツムの弱いアマゾネスの娘や間抜けな盗賊団といった、味のある脇役が多くいたのが好印象だった。女族モノにしては珍しくお色気要素が少な目だったが、それでもアクション映画として楽しい仕上がりになっていた作品だ。
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