ロボポリス 「評価 D」
ダラスにある戦術捜査研究所のコールダイン所長は、凶悪犯罪に立ち向かう警官ロボットR.O.T.O.R.の研究開発にあたっていた。ところが開発作業が遅々として進まないものだから、業を煮やした上官はコールダインをクビにし、他の人物に研究を引き継がせることにしたのである。かくしてR.O.T.O.R.は一応の完成を見るが、彼は不慮のトラブルによって誤作動を起こしてしまい、バイクに跨って勝手に研究所を飛び出していった。早速スピード違反の車を見つけたR.O.T.O.R.は、運転していた男を銃殺し、助手席にいた女も追い詰めていく。そんな事情を知ったコールダインは、何とか彼の動きを止めようと奮起するが…。
邦題は「ロボコップ」を露骨に意識したものだが、コンセプトはむしろ「ターミネーター」に近いSFアクション映画。R.O.T.O.R.は製作途中の段階では、金属の骨格が動くカットなんかで「どんな活躍を見せてくれるんだろうか」と期待を膨らませてくれたものの、いざ完成すると迫力のないオッサン顔で、これといった残虐プレイも見せてはくれず、まるで魅力の無い凡キャラになっていたのが残念だった。またストーリー展開の方も、警察署での取調べや、コールダインと強盗との対決など、余計な要素が多すぎるために一向に「暴走ロボットvs人間」の本筋が進まず、観ていて辛いものがあった。コールダインの机の上を動いているロボットが「ファミリーコンピュータロボット」を彷彿とさせる外見をしているところぐらいしか見所がない、極めて凡庸な作品だ。
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