インパクト2         「評価 D」
カリフォルニアでは最近、微弱な地震が続発していた。地質学者のアレクシスはこれをディアブロ山が噴火する前兆と見るが、市長は近日開催される海軍フェアの収入に目が眩んでおり、何の対策もしてはくれなかったのである。そしてとうとう、彼女の予測どおりにディアブロ山は噴火してしまった。流れ出る溶岩は人々を焼き尽くし、町を火の海に変える。この事態を収めるため、彼女の夫である元海軍士官のライアンはかつての同僚たちと共に潜水艦に乗り込み、ミサイルを火口にぶつけようとする…。
同じ潜水艦モノということで、日本の配給会社が勝手に「インパクト」の続編扱いにしてしまったパニック映画。「アイス・コング」のデヴィッド・ヒューイによる作品ということでやっぱり映像はチープ感が漂っており、潜水艦の浸水や噴火する火山といったカットは在り物のフィルムの流用で済まされている他、爆発や溶解のVFXも相変わらずのロークオリティーで観る者を唖然とさせる。ストーリーは火山映画のテンプレートに忠実に従っていて馬鹿度は低かったものの、火山弾から逃げたはずの市長が、次に登場する場面では何故か自分の家の庭をウロウロしていて溶岩に呑まれるなんて珍妙な箇所もあって、相変わらずのデヴィッド・ヒューイらしさを感じることができたのだ。
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