ブラックホール 地球吸引    「評価 C」
セントルイスのミッドウエスタン量子研究所で、前代未聞の事故が発生した。実験中のトラブルにより、研究所内にブラックホールが発生したのである。そこで元研究員だったエリックが呼び出されて対策を練ることになったものの、ブラックホールは時間の経過と共に、次第にその規模が大きくなっていった。研究所内にはブラックホールとは別に謎の光体が発生しており、光体が周囲からエネルギーを吸収し、ブラックホールへと送り込んでいたのだ。そこでエリックは光体をブラックホールにぶつければ両者とも消滅するのではと結論を出したが、ブラックホールの肥大化に焦った軍部は、何の解決にもならないというのに核爆弾を使用することを決めた…。
B級SF映画を数多く作っているNU IMAGE社によるSFパニック映画。地上にブラックホールが発生するというアイデアは既に2001年の「ブラックホール」がやっているが、建物内の話として完結していたあちらに対し、本作ではブラックホールが研究所を飲み込み、都市を破壊するまでの大規模な災害描写を拝むことができた。しかもブラックホールにエネルギーを供給する人型の透明モンスターまで登場し、近づいた人間をたちまち消滅させるという兇悪ぶりで映画を盛り上げていた。でもブラックホールの処理過程や米軍が無駄だと分かっているのに核爆弾を使おうとする点など、ストーリー上で不可解な点が結構あるのが気になった。
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