ショック・ウェーブ       「評価 C」
米軍が完成させた最新戦闘兵器“ロビタリアン”。人工知能を搭載し、様々な武器で敵を殲滅する驚異の殺戮マシーンだ。早速この新兵器は秘密裏に輸送されることとなったが、二体のロビタリアンを積んでいた航空機が乱気流に巻き込まれた時、ロビタリアンたちは突如として暴走を開始した。機内で無差別に殺戮を繰り返す奴らを止められる者はなく、航空機は太平洋上の孤島へと墜落してしまったのである。しかし、墜落のショックにもビクともしないのが最新兵器というもの。そこで米軍はスーザン博士率いる特殊部隊を島に派遣し、未だ作動しているであろうロビタリアンたちの回収にあたらせることにした…。
「怪人スワンプシング」「コモドvsキングコブラ」のジム・ウィノースキー監督によるTVムービー。ロビタリアンは卵形のボディから触手のような六本の手足を生やしたレトロチックな外見で、雲一つ無い青空の下でウロウロしている光景はシュールに見えるが、真夜中に雨を浴びながら移動する様は妙に格好よく感じられるという、何とも不思議なデザインをしていた。また多彩な攻撃方法も魅力的で、強靭な双腕で肢体を引きちぎる他、生物を瞬時に灰に変える熱線や、縁の鋭い円盤を飛ばして襲ってくる。終いには死体を改造して自分の思い通りに動かしてしまう凄技まで見せてくれ、その芸達者ぶりには興奮せずにはいられない。ストーリーはまんま「コモド リターンズ」と「コモドvsキングコブラ」を足して2で割っただけの如何にもコーマン門下のジム・ウィノースキーらしい代物で、特に語るべき点は無かったものの、ロビタリアンの万能兵器ぶりが楽しい作品だった。
TOP PAGE