キラー・クロコダイル 怒りの逆襲(別題:キラー・クロコダイル2)「評価 D」
ケビンとジョーが巨大ワニを退治した後も、カリブの湿地帯では未だに放射性廃棄物の不法投棄が行われていた。新聞記者のリサはその真相を暴くために現地へと向かうが、その頃湿地帯付近ではワニによる襲撃事件が続発していた。投げ捨てられた放射性廃棄物はまたもワニの体に異変を及ぼし、今度は全長15mの超巨大クロコダイルを誕生させていたのである。そしてリサもまた、ボートに乗って廃棄物の隠し場所を探している途中に巨大ワニの襲撃を受け、密林の中を彷徨う羽目に陥った。同じ新聞社に勤めていたケビンは彼女の助けとなるべく再び湿地帯を訪れるが、その途中で粉々に破壊されたボートの破片を発見し、巨大ワニが再度出現したことを悟る。そこでジョーと協力してワニの退治を行おうとするが、敢え無く返り討ちにされ、ジョーは死亡してしまった。その後リサを発見したケビンは、ジョーの仇を討つためにもクロコダイルとの対決を決意した…。
ビデオ発売のみの前作とは違い、劇場公開までされてしまったワニ映画シリーズの二作目。今度こそ前作では有耶無耶のままだった放射性廃棄物を中心にストーリーが進行していくのかと思いきや、またしても途中から廃棄物問題のウエイトは軽くなっていき、終いにはワニとの対決が終わった瞬間に偶然解決してしまうというあんまりな扱いになっていた。ジョーがろくに格好いいところを見せずに死んでしまう点も含め、ストーリー面はあまり評価ができない作品だ。
さて、今回登場する巨大ワニは前作のハリボテの使い回しではあるが、前作のワニよりも更に大きいという設定なので、水面上に跳ね上がったワニを仰ぐようなアングルで捉えたカットを置くことによって、巨大さを上手くアピールしていた。しかしクライマックスの対決シーンが実にアッサリと終わってしまい、強さの面では明らかに弱体化していたのが残念だった。対決シーンではまた、妙なギャラリーが付いていたために緊迫感に欠け、あまつさえ決め手も平凡な手段で、前作のようなマカロニ魂を窺うことができなかったのである。
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