エイリアンアタック! 「評価 C」
地球は侵略されている。異星よりやってきた無数のエイリアンたちが、密かに人間になりすまして社会に紛れ込んでいたのである。彼らは自分達が移民しやすい環境を作るために、地球上の生物を大量虐殺したりとやりたい放題のことをしていた。しかしそんな中、一人の女性が立ち上がったことを発端として、人類は決死の反撃に出ることとなったのだ。その女性の名はサラ。カリフォルニアのコムテックス社で軍事兵器の開発を行っている、ごく普通の市民だ。彼女はある日、新開発のレーザーを頭に受けたことが切っ掛けで、変身中のエイリアンの正体を見破れるようになった。だがこの能力はエイリアンたちから危険なものと見なされ、彼女はエイリアンたちに追い回される羽目に。そこでサラは彼らに対抗すべく、エイリアンに縁の深い人々を集めて地球を守る反乱軍を結成した…。
「スクリーミング」や「キングスパイダー」シリーズのジェフ・リロイ監督による、脱力系SFアクション映画。ストーリーは相変わらずの脳天気な内容で、チープ感に満ちたVFXも健在だ。けれども宇宙船内のセットは基本的に使い回しで、且つ特撮の見せ場が限られているということもあってか、「キングスパイダー」シリーズの頃に比べると随分と映像がマトモになったように感じられた。そのため単品の映像としてのインパクトは下がっていたのは残念だったが、本作ではその代わりに、宇宙人たちの乗るUFOにクライマックスで一瞬だけ登場する二足歩行ロボと、既に「vsメカデストラクター」でその鱗片を見せていた実写メカへの拘りを一段と感じさせるようになっていたのが嬉しかった。もしかするとこのジェフ・リロイという人物、メカが存分に活躍する実写映画を撮らせたら凄まじい秀作を生み出してしまうのかもしれない。
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