エイリアンズ 「評価 D」
宇宙飛行士たちの乗ったカプセルが、太平洋上に着水した。ところが海上で待っていた人々がカプセル内を覗いたところ、その中に宇宙飛行士たちの姿は無かったのである。そして同日、超能力者のカーマは友人のピーターらと共に洞窟探検に出かけた。その途中、仲間の一人が道端で綺麗な石を拾った。仲間はそれを宝石と考えて洞窟まで持ってきたが、実はそれは活動を停止していたエイリアンだった。洞窟の中で再び動き出したエイリアンは仲間の一人の体に宿り、カーマたちに襲い掛かる。カーマはテレパシーで仲間と交信しながら、何とか洞窟から逃げ出そうとするが…。
「ALIEN2」という、あまりにも直球過ぎる原題が素晴らしいマカロニSF映画。しかし内容は「エイリアン」というよりも「吸血鬼ゴケミドロ」チックで、次々と宿主を変えながら移動を続けるエイリアンの姿はまさしくゴケミドロ。寄生する描写こそ省かれているものの、顔を破ってエイリアンが頭を出すカットや、噛み千切られた首がゆっくりと身体を離れて地面に落下する様子など、如何にもマカロニらしくグロ描写は存分に満喫することができた。だが一方でストーリーは凡庸そのもので、取り立てて見るべきところは無い。カーマのテレパシーもまるで役に立っておらず、「クリフ、頭上に何かいるわ!」と伝えたら既にクリフは喰われる寸前だったりと、その無駄能力ぶりには終始遣る瀬無い気持ちが込み上げてきてしまった。
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