ファイナルストーム 「評価 C」
インディアナ州南部の田舎町、ダンダス。この町で殺虫剤の開発を行っていたケントは、ある日スズメバチの遺伝子を変質させる恐るべき薬を発見してしまった。この薬を浴びたスズメバチは狂暴になるばかりでなく、殺虫剤がまるで通用しない体へと変貌する。そこでケントは薬を厳重に保管したものの、それを知り合いの害虫駆除業者が持ち出したから一大事。業者の男はスズメバチの巣に薬を散布し、凶暴化した蜂を大量に誕生させた。蜂の群れは業者の男を襲った後、全米ハンバーグコンテストで賑わうダンダスを恐怖に陥れる…。
「スネークヘッドテラー」のポール・ジラー監督による、スズメバチ大量発生型パニックムービー。いくらTVムービーとは言えVFXは随分と稚拙な出来で、蜂たちはモロにCG臭さが滲み出ていた上に、顔に張り付くと突然大きさが変わるという代物だった。ストーリーの方も「祭りの中止を訴える主人公とそれを聞き入れない市長達」というお決まりの構図がまたまた使い回されており、しかも序盤から祭りがあることを示している割には、クライマックス直前になるまで主人公たちは一向に祭りに絡んでこず、妙な据わりの悪さを感じずにいられない。火炎放射器を装備した害虫駆除業者のコンビが良い活躍ぶりを見せてくれたのは評価できたが、他の点では凡作の域を出ない作品だ。
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