ザ・ギニーピッグ2 ノートルダムのアンドロイド「評価 D」
古びた洋館に暮らす柄沢は、難病の姉を治すために日夜研究に励んでいた。加藤と名乗る謎の男から新鮮な女性の死体を受け取り、柄沢は不気味な解剖実験を繰り返す。だが加藤の目的が自分の金であることを知った柄沢は、加藤とその相棒を罠に嵌めて殺害。二人は既に姉の病気を治す方法を見つけ出しており、その資料を入手した柄沢は姉の手術に取り掛かった…。
全部で七本製作された「ギニーピッグ」シリーズの第六弾。高圧電流で死体の皮膚が弾け飛ぶ、ノコギリが飛んできて両足が切断される──などなど、相変わらず残虐シーンは盛りだくさんとなっているものの、予算が無かったのか本作は特殊メイクが異様なまでにチープな出来で、まるで陰惨さに乏しい内容だった。また柄沢と姉との触れ合いが絶対的に不足していたために「ノートルダムのせむし男」になぞらえたストーリーも上手く運んでおらず、前作「マンホールの中の人魚」のような深い作家性も感じられない。あまりもの凡作ぶりに本当に「ギニーピッグ」シリーズなのかと疑わずにはいられなかった。
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