ソー・スウィート、ソー・デッド 「評価 C」
とあるイタリアの町で、人妻ばかりを狙った連続殺人事件が発生した。殺された女性達は皆不倫をしており、殺害現場には彼女達が愛人と情事に励む様子を収めた写真が大量にばらまかれている。この異常な事件の捜査に携わったカプアナ警部は、なかなか犯人の手がかりを掴めないことに焦りを感じ、妻バーバラに愚痴をこぼす日々を送っていた。だがそのバーバラも、実はロベルトという若い男と不倫関係にあったのである。それ故に真犯人の魔の手は、やがてバーバラにも迫ってきて…。
裸のマダムたちが次々と惨殺されていくというプロットのジャーロ映画。監督のロベルト・ビアンキ・モンテーロは「世界の裏の裏」「セクシー・パンチ」などのお色気ドキュメンタリーを何本か録っており、そのためなのか熟女と青年のベッドシーンといったフェロモン要素が満載の内容となっている。出演する女優たちも美人を取り揃えているので、熟女好きならば気に入ることだろう。一方でスリラーとしては、目撃者の女性がビルのエレベーターに乗っていたと思ったら次のカットで一軒家に入っていたりと、カットごとの繋がりが見えない箇所が結構存在する他、人物関係の整理もろくに行われないまま事件が解決してしまい、著しく整合性に欠いた脚本は問題である。ただ殺害シーンは色のコントラストを重視した演出や猟奇的な手口が目を引き、見応えのあるものとなっていた。
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