真夜中のミゼットデビル 「評価 C」
2000歳の誕生日を迎えた妖精レプリコーンは、前々から目を付けていたオウディ家の末裔であるブリジットを妻に娶ろうとロサンゼルスにやってきた。聖パトリック祭のために誰も彼もがレプリコーンの格好をしている中で、レプリコーンは得意の魔法を駆使し、ブリジットを楽々と自分の家に連れて行った。そして結婚の儀式をしようとしたのだが、その時彼は力の源である百枚の金貨が一枚足りないことに気づく。彼女を誘拐した時に、うっかり一枚落としていたのである。そこでレプリコーンは儀式を中断し、金貨を取り戻すために再びロスの町に飛び出した…。
小人俳優ワーウィック・デイヴィス主演のホラーコメディ「レプリコーン」の続編。前作に比べるとレプリコーンが生身であることを活かしたアクションシーンが少なく、独自色はあまり感じられなくなっていたものの、その代わりに殺害シーンからおふざけ感を廃していたのは嬉しかった。金歯を折る、指をもぎ取る、催眠術をかけてプロペラに顔を突っ込ませる、顔に蒸気を吹きかける──と、今回のレプリコーンはかなり凶悪な攻撃を仕掛けてくる。顔とプロペラがぶつかる瞬間にカメラが別のアングルに切り替わったり、破られる腹があまりリアルでなかったりと、一応グロテスクな表現は控え目になっているものの、各々の描写には前作のような無理矢理コミカルに見せようとする中途半端さが無くなり、ホラーとしての明確な筋が通っていたのである。
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