メガロコップ 「評価 D」
機械の腕を装着し、醜い悪を打ち倒す。それが「サイボーグ刑事」ことジョン・タッカーである! C.O.P.S.社の腐敗を暴いた彼の次なる標的は、大悪党ホフマンによって組織されている麻薬シンジケート。バイオニック・ガンを用いて麻薬の取り引き現場を押さえたタッカーは、謎の青年ビリーと協力してホフマンが送り込んでくる刺客を次々と返り討ちにしていく。だが彼らの活躍に業を煮やしたホフマンは、タッカーの妻を誘拐し、二人の動きを封じ込めようという卑劣な作戦に出た…。
私設警察ジョン・タッカーが悪党をブチのめすSFバイオレンス映画「サイボーグ刑事」の続編。怪力を発揮できる上に光線銃搭載、更に遠隔操作可能というバイオニック・ガンの兇悪兵器ぶりは二作目になっても全く変わっておらず、装着すれば一瞬でケリがつく勝負を生身で戦ってダラダラ引き延ばすという前作の欠点も相変わらずだった。いくら銃撃戦での演出を頑張っても、「なんでバイオニック・ガンをさっさと装着しないんだ」という疑問が先立つためにまるで緊迫感が湧いてこないのだ。「バイオニック・ガンはバッテリーの都合上3分しか装着できない」とか「できるだけバイオニック・ガンに頼らずに戦っていきたい」とか、常時装着できない理由なんて幾らでも考えられるというのに、本シリーズでは何故それが語られないのだろうか。更にバイオニック・ガンの飛行カットは前作の使い回しだし、ビリーの正体についても無理にSFチックにしようとして滑った感が否めない。前作同様に評価しがたい作品だった。
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