女体拷問収容所 ラブ・キャンプ       「評価 D」
南米に暗躍する革命軍のリーダーであるジーノは、日ごろ戦い続ける同胞たちのために付近の町から若い女たちを拉致し、慰安施設を作り上げた。何も知らずに連れてこられた女性達はサディスティックな女看守の折檻に耐えながら、毎日大量に押し寄せてくる兵士たちの相手をさせられることに。そしてそんな中、新婚初夜に拉致されたアンジェラだけはジーノ司令官からの厚い寵愛を受け、二人だけの愛をはぐくんでいたのだ。だが女看守もまた彼女の肉体に惹かれ、収容所内では三角関係の愛憎劇が巻き起こる。しかもそこへアンジェラの居場所を突き止めた彼女の夫・アルベルトまで現れ、事態は更に混沌としていく…。
ジェス・フランコ監督による女性収容所モノの一本。邦題に「女体拷問収容所」なんて付いているが、実際の作中において拷問と呼べたのは鞭の柄を差し込んで処女膜を突き破るシーンぐらいのもので、あとは鞭を使った折檻や強制レズプレイなど、良くてソフトSMといった感じの場面が幾つか用意されている程度だった。刀や銃による処刑シーンは一滴の血も画面に映らないという生ぬるさだし、作中のエロシーンは大半が和姦と言って差し支えの無いものばかり。拉致された女性たちの個性ある性格設定やアンジェラを中心としたドロドロの人間関係など、ドラマ部分にはそこそこ面白味が感じられたものの、それも平均的なエロ映画の範疇内であってインパクトは弱い。邦題に惹かれるとあまりもの普通な内容ぶりにガックリきてしまう作品だ。

TOP PAGEへ