アップ・ザ・クリーク 激流スーパーアドベンチャー(別題:史上最悪のボートレース ウハウハザブーン)「評価 B」
レペトメーン大学は全米きってのお馬鹿大学という汚名を晴らすべく、ボブたち4人の問題児に今度開催される全米大学対抗ボートレースへ出場することを命じた。優勝すれば大量の単位をもらえるということで喜び勇んで引き受けるボブたちだったが、他の出場校たちも曲者揃い。女だらけのアイオワ大学や多彩な兵器で攻撃してくるアイビー大学など、数多くのライバルが競争相手として立ちはだかるのだ。しかもレース前に失格になったワシントン陸軍大学のメンバーがボブたちを逆恨みし、執拗にレースを妨害してくる。果たして4人は無事に優勝し、ウハウハな学園ライフを勝ち取ることができるのか!?
「乱気流 タービュランス」のロバート・バトラー監督による青春コメディ。ストーリーのテンポもよく、ドタバタギャグが織り込まれるタイミングも絶妙で、脳天気な笑いを絶えず提供してくれる快作だ。ボートレースは技術の競い合いよりも攻撃を仕掛けてくるライバルとのバトルが中心になっており、様々な兵器による妨害とそれを切り抜けるボブたちの活躍が見所。中でもワシントン陸軍大学の面々は、先回りして罠を仕掛けるがいつも酷い目に遭わされるという「素晴らしきヒコーキ野郎」のパーシー卿か「チキチキマシン猛レース」のブラック魔王かといった役回りで、作品を大いに盛り上げた。またそれでいてクライマックスに思わぬ大ハプニングが用意され、最後はレース物としてもきっちり纏めていたのが素晴らしかった。
それともう一つ、レース中の至る場面で活躍するボブの愛犬チャックは、犬好き必見の名キャラクターである。

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