フレッシュ・ゴードン SPACE WARS 「評価 A」
ポルノ星より発射されたセックス光線により、世界各地の人間が色情狂へと変貌してしまった! このままでは地球が危ない! そんなわけで僕らの英雄フレッシュ・ゴードンはセックス光線を止めるべく、ガールフレンドのデイルや発明家ジャークオフと共に、チンコ型ロケットに乗って遥か宇宙の彼方にあるポルノ星へと向かったのだ。ところが広い宇宙では、様々な恐怖が待ち構えていた。一つ目怪獣ペニソーラスや股間にドリルがついたピストンロボット、巨大エロ怪獣グレート・ゴッド・ポルノなど、残忍な強敵たちがフレッシュ・ゴードンたちの行く手を阻む。果たして彼らはセックスの嵐から地球を救い出すことができるのか!?
日本では劇場公開の後にミミビデオからビデオがリリースされた、「フラッシュ・ゴードン」のポルノ版パロディ。ポルノと言っても男女の情事シーンを延々と垂れ流すというわけではなく、敵兵の兜にチンコの張り型が付いていたり悲劇の王子がゲイっぽい格好をしていたりといった秘宝館みたいなノリのギャグがエロ要素の殆どを占めているので、あまりポルノと意識しないで観賞することができる。お下品なギャグの数々は肌に合わない人にはとことん辛く感じられるかもしれないが、「オーガズモ」あたりを楽しめる人ならばきっとツボにはまることだろう。
そしてこの映画、クリーチャーの造形や特撮にデヴィッド・アレンにリック・ベイカー、ジム・ダンフォースといった錚々たる面々が参加しているのもポイント。彼らの作る個性豊かなエロモンスターたちは並の特撮映画が裸足で逃げ出すほどに躍動感に満ちた動きを見せてくれ、単純な下ネタ以上の面白さを味わわせてくれるのだ。またそれでいてグレート・ゴッド・ポルノの手がアップになるシーンでは手の材質が急に安っぽくなっているなど、パロディとしての楽しさもちゃんと兼ね備えていたのが素晴らしかった。
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