グーリーズ 肉体の小悪魔      「評価 D」
悪魔崇拝者のアレクサンドラは倉庫に忍び込み、禍々しい力の込められたルビーを盗み出した。早速それを用いた儀式を行い、魔界の王メフィストを呼び寄せようとする彼女。しかしメフィストを蘇らせるためのルビーは二つあるらしく、一つだけではメフィストを完全に復活させることができないと判明した。そこでアレクサンドラは二つ目のルビーを探しに行動を開始するが、儀式の際に何の拍子か、二匹のグーリーたちが現世に来てしまっていた。彼らは何とかして魔界に戻る策を探そうと、町を歩き回ってルビーを探すことにした…。
コーマン門下のジム・ウィノースキー監督による、「グーリーズ」シリーズの第四弾。今回のグーリーたちは話の本筋にすら絡んでこないというオマケ的存在で、アレクサンドラが第二のルビーの持ち主である刑事を罠に陥れようと画策している一方、彼らは車を破壊したりチンピラをボコボコにしたりと好き放題。確かにグーリーたちは第一作からそんなに活躍してはいなかったが、本作のグーリーズは本筋を妨げてギャグを繰り出すだけの煩わしい存在としかなっておらず、わざわざグーリーズを出したことに疑問を覚えずにはいられなかった。アレクサンドラと刑事の攻防を描いたオカルト映画としては悪くない出来だったが、「グーリーズ」シリーズと思って見ない方が懸命な作品だ。

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