エイリアンズ 「評価 A」
ミッシェルたちテレビ局のスタッフは、UFOに連れ去られたと証言する女性の取材を行うため、ウェールズの孤島スカルムへと向かった。何でも彼女はUFOに連れ去られて子宮に宇宙人の胎児を入れられたそうだが、スタッフたちは彼女の話をまるで信じておらず、自分たちで作ったミステリーサークルでも適当に撮影して帰る予定だった。だが今回初めて取材に同行したUFOマニアのゴーマンは、そんな彼らの姿勢にひどく反発した。「UFOは人類の夢なんだ! ヤラセなんて絶対させない!」と主張するゴーマンと、対立する他のスタッフたち。そんな中で、一行は撮影を終え、夜の野道で車を走らせていた。ところがその時、彼らは丘の上で牛の解体作業をしているエイリアンたちの姿を目撃したのである。今までの対立は何処へやら、人類初の発見に大喜びする一行。けれどもエイリアンたちの方はと言うと決して友好的ではなく、姿を見た連中を根絶やしにするべく動き出した…。
極端なまでの残虐描写が津波のごとく押し寄せる、全編ノリノリな雰囲気のイギリス製スプラッターコメディ。尻にドリルをブッ込むオープニングに始まり、射精に嘔吐に子宮切開と、前半部分だけでもかなり汚いネタが大量に出てくる。この時点でお下劣ネタが嫌いな人は早々にリタイアしてしまうだろうが、これを楽しんで乗り切ることができたならば、エイリアン登場後の怒涛の残虐ラッシュにはきっと激しい興奮を覚えることだろう。何せ今までのエグい描写に更に拍車が掛かり、映画はもう誰にも止められない領域へと突入するのだ。もう首や手足が宙を舞うなんてのは当たり前。生首の後頭部から指を突っ込んで眼球を飛ばすわ、尻から人間を串刺しにする食人族ゴッコが拝めるわ、耕運機を操縦してエイリアンの群れを文字通り刈り取っていくわで、しかも殆どの残虐シーンでは消防車のホース級の勢いで鮮血が飛び出しているときたもんだ。CGは安っぽい仕上がりで内臓なんかのリアルさには欠けていたものの、だからこそ残虐シーンを引くことなく笑い飛ばせたのもまた事実。「ブレインデッド」や「ザ・コンヴェント」のようなお馬鹿スプラッター映画が大好きな方ならば必見の快作だ。
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