エイリアン・ウォーズ        「評価 D」
雪山の奥深くに存在する政府の研究施設では、タイム・ワープ装置「ネクサス」の開発が行われていた。スタッフたちの長年の努力が実り、遂に完成したネクサスは最終テストに入る。三人のスタッフがネクサスを使い、時空の彼方へと飛んでみるのだ。彼らを乗せ、作動するネクサス。すると三人は見事に姿を消し、実験は成功したかに見えた。ところがしばらく経ち、無事研究施設まで戻って来れたのはマーシャルただ一人という結果に。しかも彼女の胎内には、凶暴な亜空間モンスター「ガバリオス」が潜んでいたのである。マーシャルの腹を突き破ったガバリオスは瞬く間に成長を遂げ、施設内にいるスタッフを次々と惨殺していく。やがてその存在に気づいたシェパード博士たちは各々武器を手に取り、ガバリオスの退治に乗り出した…。
クレイジーなSF映画「エクストロ」の正式な続編なのだが、「女の子宮を突き破って何かが出てくる」という箇所以外は前作との共通点を何一つ見出せない作品。ガバリオスは当時無数に存在した「エイリアン」のエピゴーネン的デザインをしており、頭部と身体が一体化して巨大な背びれが付けられ、何処となく魚を彷彿させる姿にアレンジされているのが特徴か。しかしマトモに動くパーツが頭部ぐらいしかなく、手足が大きな動作をするカットは全て個別のパーツのアップで処理しているため、アクションシーンにいまいち迫力が感じられない。一箇所に立ち止まって両手をブラブラさせているガバリオスを主人公達が攻撃していくカットなんかを見ていると、甚だしく寂寥感に襲われてしまう。ストーリー自体は非常にありがちなんだから、せめてモンスターぐらいは魅力が欲しかったところだ。

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