グーリーズU 「評価 C」
ラリーは叔父のネッドや小人のナイジェルと一緒に、サーカスの一角で「魔王の巣」という名の恐怖屋敷を営んでいた。ところがある日、ここ暫くの赤字が原因で、興行主からアトラクションの閉鎖を宣告されてしまう。このままではいけないと客の来る方法を考えるラリーたちだったが、ろくな考えも出ないまま時は過ぎていき、相変わらず客の少ない一日を経るかに思われた。しかしその晩は、異界から召喚されたグーリーたちが恐怖小屋の中に紛れ込んでいた。彼らが起こすイタズラの数々が訪れた者たちの間で話題を集め、悪魔の巣にはどっと客が押し寄せてきたのだ。驚きながらも、客の大入りに喜びを隠せないラリー。だがその裏で、グーリーたちは本来の仕事である殺人も着々とこなしていたのである。ネッドまでもが彼らに殺されてしまったことに気づいたラリーは、他のサーカス仲間と共にグーリーズの退治に乗り出すが…。
全部で四本ある「グーリーズ」シリーズの二作目。前作は主人公の父親という親玉的存在がいたのでグーリーたちの活躍も控え目だったが、今回は冒頭からクライマックスまでグーリーズが出ずっぱり。便器の中に潜んで獲物を待ち構えたり、上空から魔道書を掻っ攫っていったりと、それぞれの特色を生かした活躍をしっかりと拝むことができた。またクライマックスにはボス的存在として巨大な(と言っても人間サイズだが)悪魔も出てくるが、こいつは前作の父親と違ってグーリーズに類型したデザインのため、決して彼らの印象を弱めはしない。前作に比べるとオカルト色が薄まり、ストーリーも随分と単純なものになってしまったが、徹頭徹尾ミニサイズモンスター映画として楽しめるようになっていたのはモンスター好きには嬉しいところだった。
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