超人ランブー 「評価 D」
様々な犯罪組織のはびこる街、香港。勇敢な青年ランブーはある日、チンピラのチャーリーに絡まれていたお婆さんを親切にも助けてあげた。ところがこのチャーリー、香港で大きな勢力を持つ男ジョン・ホワイト率いる麻薬密売組織の構成員だった。この事件がきっかけとなって、組織はランブーを執拗に狙うようになる。それでも持ち前の筋肉によって、刺客を尽く撥ね退けるランブー。やがて一向に始末できないランブーに業を煮やしたチャーリーは、彼の恋人ジェニーの家に襲撃をかけ、無残にも顔面を切り刻んで殺害した。愛する者の死に悲嘆に暮れたランブーは復讐を誓い、謎の大金持ちアンドレの手引きのもと、ホワイトの組織を壊滅させんと動き出した…。
赤い鉢巻を巻いた上半身裸のタフガイ。本作はそんな何処かで見たような出で立ちのヒーロー「超人ランブー」が、悪を懲らしめるために大活躍する香港映画だ。ランブーはベトナム帰りというわけではないが、警察学校中退のプー太郎というのが別の意味で哀愁を誘う。また得意とする武器がテニスボールだったり、囚われの女性を救うために颯爽と登場する場面で乗っているのが安っぽい三輪トラックだったりと、格好いいんだか悪いんだかよく分からない、微妙なはずしっぷりが変な魅力を放っていた。アクション映画としては派手な殺陣も少なく平凡な内容なのだが、全身いかがわしさの塊のようなランブーの活躍する様だけは楽しむことができる映画だった。
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