ダウンドラフト 「評価 C」
ヴァージニア州のマウント・ウェザーに存在する、アメリカ陸軍地下軍事基地。最新型コンピューター・ミノタウロスによって管理され、尚且つ大量の核弾頭が保管されているこの施設が、突如技術顧問のラグレンジ博士の手によって占拠された。博士は「数時間後にロシアと中国に向けて核弾頭を発射する」との声明を発表し、このままでは第三次世界大戦に突入するのは必至。そこで大統領は、服役中の軍人ジャックやラグレンジ博士の助手をしていたアレクサなど七人の兵士を集め、基地へ侵入して核弾頭の発射を阻止するよう依頼した。基地の内部構造を把握しているアレクサの案内により、徐々に基地の中心部へと向かう七人。ところが基地の内部には、ミノタウロスの指示で動く殺戮マシーンが徘徊していた…。
巨大コンピューターと軍人との戦いを扱ったSFアクション映画。基地全般の制御を行うミノタウロスも無数の機械が蠢いている広大な中心部などに魅力を感じるが、作品の顔となれば何と言ったってミノタウロスに操られる人型マシーンの方である。配線まみれの人間といった風貌をしており、目から光線を放ち、右腕に装着されている機関銃から無数の弾丸を発射する。こんな全身メカなデザインをしていながら、自己再生するカットでは有機的な一面を見せるのが実に堪らない。ストーリーはよくあるアクション映画の上、地上と地下とで話が分散しているのが少々気がかりだったものの、メカには拘りが感じられる作品だ。
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