ボーガンマン 「評価 D」
ベトナム帰りの殺人犯ジョン・マックは、五年の囚人生活を経てめでたく仮釈放されることとなった。彼を出迎えるのは相棒のリーと妹のジル、そして妹の同居人の作家キャシー。彼らと幸せな生活を送ろうと胸に誓うジョンだったが、その矢先にジルが何者かによって誘拐された。実は最近モデルの誘拐事件が相次いでおり、モデル志望だったジルも誘拐組織の標的に選ばれてしまったのだ。組織の正体が大富豪ジェンキンスを中心とする麻薬シンジケートであることを突き止めたジョンたち三人は、ジルを奪還するために彼らのいるメキシコへと向かった…。
騙されてはいけない。アルバトロス・フィルムに騙されてはいけない。「ボーガンマン」という邦題に騙されてはいけない。競技用弓矢を構えたキャシーの姿が大写しになっているビデオパッケージに騙されてはいけない。本作、パッケージや邦題から受けるイメージからすると「弓矢を持った女が悪の組織を叩き潰す映画」のように思ってしまうが、実際は銃火器で武装したマッチョコンビが悪の組織を叩き潰すという実にありふれたアクション映画だった。キャシーはメキシコに辿り着くなり捕まってしまい、クライマックスで申し訳程度に戦いに参加するのみだ。若い女性のアクションシーンを目当てに観ると痛い目を見ることだろう。
また投げやり感溢れるラストはまるでフィルマーク社製のニンジャ映画のようで、アクション映画としても面白いとは言いがたい。ベッドシーンやストリップダンスが何分も続いたりするし、あんまりな出来の映画だった。
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