プレデターX                 「評価 C」
ドナルドとダグラス。暮らす場所も肌の色も違う二人のタフガイの元に、実の母が死んだとの報せが届いた。母親の顔も思い出せない二人だったが、どうやら彼女には遺産があるらしいので、二人は彼女の暮らしていた南部の田舎町へとやってきた。しかしそこにいたのは、相続権を主張している肌の色が違う男。二人はお互いに自分が実の息子だと主張して退かず、絶えず仲たがいを続けていた。ところがある時、二人の前に母親シャーロットの幽霊が現れた。どうやら二人とも本当の息子らしく、彼女は協力して遺産を見つけ出すようにと二人に命じた。だがその頃、町の住民たちが彼女の遺産を横取りしようとしていたのである。禁断の地に眠っていた、怪物ブラッドヘッドの守護する財宝を…。
「スピーシーズX 美しき寄生獣」「エイリアンX」「ターミネーターX」に続く、「著名なモンスター映画のタイトルに『X』を付けているけど別にシリーズとは関係ないよムービー」の第四弾。「ジェイソンX」(←こっちはちゃんと本家シリーズで、原題も「Jason X」)がこういった邦題のハシリと思われるが、このままだと「キング・コングX」が出てくるのも時間の問題だろう。
さてこの映画、「二人の男が怪物と闘っていくうちに兄弟としての絆を手に入れる」という筋書きなのだが、その本題に入るまでがやたら長く、最後の戦いまでテンションが持続しないのが致命的。全身真っ赤に塗られた鳥型怪人ブラッドヘッドは着ぐるみながらも斬新なデザインで楽しませてくれるし、ラストも非常に爽快なものだっただけに、「ああ、これで前半部分がもう少し短かったらなあ」と残念に思えてならなかった。

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