ヘモグロビン                「評価 C」
ジョン・シュトラウスは遺伝性の敗血症に苦しめられていた。どの医者に診てもらっても治療法が見つからず、最後の頼みとして妻キャサリンと共に自分が生まれた孤島へと向かった。ところがこの島では、住民が次々と地中に引きずり込まれていくという事件が度々起こっていた。そうとは知らずに治療法を探すジョンだったが、実は犯人の奇形人間たちは、ジョンの病気の秘密と深く関わっていたのである…。
「エイリアン」の脚本家ダン・オバノンが製作に関わったホラー映画。登場する奇形人間たちは禿頭に小柄な体格をした子泣きジジイみたいな外見で、使用する武器が人骨から作ったお手製の斧なのは禍々しくてポイント高し。また地面を割って唐突に出てくる神出鬼没さも、見過ごすことのできない魅力だ。
ただストーリーの方は、ジョンとキャサリンとの子どもや病気の治療法など、本筋を追うためにあっさりと片付けられてしまった箇所があるのが少々気になった。近親相姦を軸にした本筋自体は、ドロドロな雰囲気で纏められていて悪くはなかったのだが。

TOP PAGEへ